『子育て家庭訪問コーディネーター養成講座・ブラッシュアップ編 』第3回目を11/11(土)に開催いたしました。
今回は、5名のコーディネーターに、ご参加いただきました。
まず、本事業のプロジェクトリーダーで、松山東雲女子大学教授西村浩子氏が、挨拶の言葉を述べられました。
今回の講座の目的は、参加者が、県内企業の人材育成の事例から若者に対する関わり方や指導の方法を学び、若者理解を深め、よりよい支援や指導のスキルの向上を目指すものです。県内企業の人材育成の事例を参考に、コーディネーターがかかわる、学生の目標達成を段階的に支援できるようになることを目標としています。
まず、株式会社フジ人事課の森田順子氏にお話を伺いました。
・企業(フジ)が求める人材
→自発的な行動やチャレンジできる人
・最近の(若者の)傾向と課題
→時代の流れと共に、対面のコミュニケーションや感情表現をやや苦手とする傾向にあり、リーダーシップや新たな挑戦をする
・現在(フジが)取り組んでいること
→①メンター制度…自分で課題解決できるように
②新入社員研修…課題に気づける思考をもつ
③フォロー研修…できていること、いないことをシートで確認する、仕事へ行き詰まりを感じる時期にモチベーションUP研修を行い、目的を共有する
・若手社員への関わりについて
→社員の成長を、支援と指導をおりまぜ段階的に進んでいけるように関わる
以上のことを、採用や新人、若手社員教育の担当者としてのエピソードを交えてお話いただきました。
次に、愛媛トヨタ自動車株式会社の和泉智子氏よりお話を伺いました。
愛媛トヨタ自動車では、求める人材の成長要素を、自ら「考える」「発言する」「行動する」「反省する」とし、主体性を重要視した人材育成を行っているそうです。
・新入社員研修
→①半年間に及ぶ、車の関する基礎知識の習得、現場体験や店舗実習を行い、仕事への理解や仲間との絆を深める
②自炊共同宿泊で、入社年次別や、店舗別に社員研修を実施
③チームスキット研修を導入し、チームで寸劇を作る過程を通して人間力を高める
また、新入社員を育てる社員の成長や気づきにつながる、という意味合いから導入しているインターンシップ研修についてもお話いただきました。社員一人ひとりが、自分自身を振り返り、何ができていないかを認識しておくことが、周囲の言動から影響を受けやすい若者への対応には重要とのことでした。
事例発表後は、質疑応答を経て、参加者は2つのグループで
・「子育て家庭訪問インターンシップ」をコーディネートした感想
・今後「子育て家庭訪問インターンシップ」のコーディネートで必要なこと
を、それぞれ話し合う時間をもちました。
コーディネーターからでた意見には、
〇学生の参加目的を常に共有する
〇コーディネーターの役割の範囲を明確にする
〇学生に愛情をもって接する、時には叱ることも大切
などがあり、学生との関わりに迷った苦労がうかがえました。
講座修了後のアンケートからは
〇目標、目的を明確にして、フィードバックを繰り返すことの必要性や、考え、行動することなど、仕事に役立つことを多く学べた。
〇今後は自分の地域への活動にも積極的に入っていきたい。
〇企業の担当者の具体的な思いに触れ、自分自身を振り返り反省する点があった、今後の生活にプラスしていきたい。
最後に、西村氏より総評いただき、「子育て家庭訪問コーディネーター養成講座・ブラッシュ編」を修了しました。
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