子育て家庭訪問コーディネーター養成講座・ブラッシュアップ編 第2回目は2名のコーディネーターに、ご参加いただきました。
まず、松山東雲女子大学講師西川勝利氏が、講師と参加者へ挨拶の言葉を述べられました。今回は参加者が少人数ということもあり、主催の松山東雲女子大学・松山東雲短期大学と委託先のワークライフ・コラボより2名ずつ加わり参加者と共に受講しました。
本講座の目的は、参加者が、子育て家庭訪問インターンシップにコーディネーターとしてかかわった経験をもとに、学生の自己理解や目標達成を支援するスキルの向上を目指すものです。その手法の1つとしてコーチングを学び、かかわった学生が自身の意識や考えの変化に気づけるように導くことを目標としています。
まず、ワークライフ・コラボの高橋が、コーディネーターとして学生や子育て家庭とどのようにかかわってきたかを、コーディネーター用マニュアルに沿って、インターンシップの流れを確認しました。
【コーディネーターと学生または子育て家庭とのかかわり】
(コーディネーター事前研修+学生・子育て家庭と顔合わせ交流会)
1.学生と事前面談+目標設定
2.子育て家庭への連絡
3.子育て家庭との事前面談
4.子育て家庭訪問実施1回目(送迎)
5.学びを深めるための振り返り+2回目の目標設定
6.子育て家庭への連絡(訪問日時の確認)
7.子育て家庭訪問実施2回目(送迎+立ち合い)
8.全体の振り返り+お礼状の指導
9.子育て家庭への連絡
(パワーポイント資料作成指導・発表練習)
10.報告交流会(成果発表)
以上です。
ここからは、愛媛県若年者就職支援センター(以下ジョブカフェ愛work)の熊谷さんにバトンタッチをして、まず、受講者が自己紹介を兼ねながら、本プログラムにかかわったきっかけや、コーディネーターを経験して感じた事、本日の講座をどのような時間にしたいかを共有しました。
次に、ジョブカフェ愛workに訪れる昨今の若者の傾向と、現在の就職活動の状況の解説があり、若者が就職を考えるときに重要視する事柄への理解を進めました。
そして、コーチングの定義として、『コーチングとは相手から「気づき」や「答え」を引き出すコミュニケーション方法』のことをいい、人が自己の強みや持ち味を最大限発揮することをサポートするコミュニケーション方法であることを学びました。
コーチング技法を活かした学生とのコミュニケーションで必要なことは
・信頼関係の構築
・自己理解のサポート
・目標設定のサポート
・主体性やモチベーション向上の支援
と、あげていただきました。
人は自分の強み、価値観、興味などを、相手に聴いてもらえ、話すことにより気づきが生まれます。また、人の行動や態度(Doing)は目で見ることができますが、動機や価値観、信条(Being)は見ることができません。コーチングにとって重要な、目に見えない価値観や性格特性を理解することを念頭におき、具体的な学生への支援と指導を想定して、段階的に①傾聴→②承認→③質問→④確認の行程をコーディネーターの体験をもとに、ワークで学びました。
講座後の受講者より寄せられた意見には、
・今後のコーディネーターとしての活動について、(学生が変わるという意味での)漠然とした不安があったが、正解は一つではなく、学生一人ひとりに寄り添っていけばいいと思えた。
・他のコーディネーターとインターンシップの経験を共有でき、自分の行動を肯定的に受け止めることができた。また、大学の先生方から、学生と関わる気持ちをうかがい、学生も大学も、より身近に感じた。
以上のものがありました。
最後に、ワークライフ・コラボの堀田より、閉会のあいさつに加えて、次回(第3回)の講座では、企業の事例発表(株式会社フジ、愛媛トヨタ自動車株式会社)をもとに、「人材育成の方法を学ぶ」であることを伝えて終了しました。
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